感情を持たない一人の少女がいた。
彼女の名は、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。
戦火の中で、大切な人から告げられた言葉の意味を探している。

戦争が終わり、彼女が出会った仕事は誰かの想いを言葉にして届けること。

――戦争で生き延びた、たった一人の兄弟への手紙
――都会で働き始めた娘から故郷の両親への手紙
――飾らないありのままの恋心をつづった手紙
――去りゆく者から残される者への最期の手紙

手紙に込められたいくつもの想いは、ヴァイオレットの心に愛を刻んでいく。
これは、感情を持たない一人の少女が愛を知るまでの物語。

京都アニメーション大賞、初の「大賞」受賞作品『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(著・暁 佳奈、イラスト・高瀬亜貴子)が、
満を持してアニメーションとなる。

監督を務めるのは、『劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE-』で絆と愛の物語を描いた石立太一。
シリーズ構成に吉田玲子を迎え、あたたかくも切ない物語を紡ぎ出す。
キャラクターデザイン・総作画監督は、原作小説のイラストを手掛けた高瀬亜貴子。
アニメーションで繊細に変化するヴァイオレットの表情を描き出す。

情緒あふれる豊かな世界観と登場人物の細やかな心情に、京都アニメーションが映像として新たな命を吹き込む。